この度、Episodeは3枚目となるEP『Nightlights』を発表することができました。
https://fanlink.to/episode_nightlights
言葉にすると陳腐だけれど、本当に本当にありがとうございます。
名も無い自分たちが好きでやっている音楽に反応をもらい、
更には大切なお金をドロップしてくれる人までいるという事実。
当たり前ちゃうぞと心に刻みます。
以下、本作の解説というか制作の顛末を。
1.Nightlights
自身を取り巻く様々なものから切り離されたように感じる時間帯、
自分の中にくすぶっているものについての曲。
原曲は2年半前ぐらいのもの→https://www.instagram.com/p/BdFmRPxB1_E/
仮タイトルは『Chicago』。
コードは4つ、ルートに戻らない循環コード。II7を入れたのは自分の好み。
4つ打ちにメロウな曲調というのはともすると甘ったるくなりがちなところに
三好が進行を全く追わないベースを足して曲が締まった。
Episodeの編曲の鍵は彼が握っている。
MV(https://www.youtube.com/watch?v=o3Wjrbhkc64&list=TLPQMTIwNjIwMjArCxUDkTSUpA&index=2)
はスタジオとして使用しているワンルームのユニットバスの床で、
風下にいるメンバーを燻しながらの撮影。
トレイラー(https://www.youtube.com/watch?v=mHgT3cwTw7E&list=TLPQMTIwNjIwMjArCxUDkTSUpA&index=3)
もGoPro(カメラ)片手にJR神戸線を往復しiMovieで編集。
(経費削減も兼ね)自ら実践する行為に意味は宿る。
2.Ghostrack
こちらも元は古く、原曲は前バンドの時。実は
GDE(https://www.youtube.com/watch?v=YS4loyWIMnw )や
Slackers(https://www.youtube.com/watch?v=XBpGkuRPZz8 ) の
制作時に撮った映像があるけれど曲のアレンジに納得がいかずお蔵入りに。
いつか機会があれば公開するかも。
Episodeなりの(音楽ジャンルの一つとしての)トラップといった趣のため仮タイトルは『Ghostrap』。
平日の深夜、一人で「フー」だの「ヤッヤッ」だのガヤを
入れ続ける作業に無闇にテンションが上がり、飼っている猫を怖がらせてしまった。
ギターソロは苦手だが今回メンバーにそそのかされ収録することになり
エディ・ヘイゼルよろしく「今お前のママが死んだと思って弾け」とか
言われるも、無理なものは無理。
何テイクかトライし、骨折ぐらいの仕上がりにはなったかと思う。
先人の遺産を継ぎ接ぎして理想の怪物を作ってる死に損ないの自分たちが
フランケンシュタイン博士とは些か言い過ぎかと思いつつ
まあありかもな、とそのまま収録。
3.DD
タイトルは英語2語の略、仮はなく当初の案が採用に。
気になる方は現在準備を進めているCD内のデザインをご覧頂ければ(宣伝)。
楽曲は三好のトラックに別曲のコーラス(サビ)部分のコードを付け足して作った
良く言えばWe Can Work it Out(https://www.youtube.com/watch?v=Qyclqo_AV2M)方式。
伸びるベース音が惰眠を貪る人を想起させ、そこから歌詞を膨らませていった。
こういう甘美な罪悪感というのは昔はモラトリアム期特有かと思っていたのだけど
未だに歌詞にしてしまう成長の無さ、確かに自分だなと諦めつつ書いた。
音のイメージとしてはBoards of Canadaが生でニュージャックスウィングをやったら、
という感じで進めていった。
2拍4拍の位置で固定されたリムショット(ドラムの「ドン・ド・カン・ドン・ドン・カン」のカン)
に対してキック(「ド」「ドン」)をどこまで近づけ、離せば
欲しいスウィング感が出るかを3人で実践しながら作った。
打ち込みなら簡単だけど生でやると地獄、シナプスはそう簡単には繋がらない。
とはいえこの曲に限らず、最初は戸惑いながらも最終的に叩いてしまう
影山、尊敬します。彼のドラムがないとEpisodeは成立しない。
ギターのアルペジオはライブでの再現性を全く考慮せず6~7本乗せた。要再考。
寝れない夜を妄想や根拠のない確信と過ごし、やがて朝が来て気怠さと共に気絶する。
昼寝てるから夜寝れないんだろ、という至極まっとうな指摘は無しでお願いします。
Episode 井上敦
4
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